ローソン、過去最高益を予想。背景には新業種への転換
2014/04/10
ローソンは2015年2月期の連結営業利益が
750億円の過去最高益になるとの業績予想を発表しました。
同社の2014年2月期の業績は、連結営業利益681億円。
4月からの消費増税により消費の冷え込みが懸念される中、
同社は、さらに業績が向上するとの強気の予想をしています。
景気の腰折れはないと考えているからでしょうか。
もちろん、そういったマクロ経済の予想もあるでしょう。
しかし、それ以上に、新サービスを展開することで、
消費者ニーズを高められるとの読みがあるのだと思います。
同社では従来のコンビニのスタイルとはちがった、
店内で調理を行う「まちかど厨房」を積極的に展開しようとしています。
これは飲食店と一部競合する可能性がある分野です。
また生鮮野菜を提供するためにローソン・ファームも拡大中です。
これは、食品スーパーとの競合がありそうです。
このように、これまでのコンビニエンスストアの要素も持ちつつ、
加えて、飲食店やスーパーの機能とも融合して、
新しい形態の業種へ転換を図ろうとしています。
新しい業種や市場を作りだすことができれば、
一般的には消費が冷え込むような状況があったとしても、
事業拡大を図ることがでしょう。
ローソンの強気の予想の裏には、そのような業種転換の戦略が見え隠れしています。