2014年春闘 大手企業でベースアップ(ベア)の流れ
2014/03/07
2014年春闘で、ベースアップをする企業が相次いでいます。
日産自動車は6日、ベースアップ(ベア)を満額回答し、月平均3500円を引きあげると発表しました。
トヨタ自動車も満額回答で、月4千円に引き上げます。
どちらも6年ぶりのベアになります。
それ以外にも電機大手をはじめ、製造業大手でベースアップをする見通しと報道各社が報じています。
アベノミクスによって企業の業績が改善し、また物価も上昇傾向がみられるようになる中、
それに伴って賃金も上昇していくかどうかがデフレ脱却においての注目点の1つでした。
政府は、昨年末に政労使会議(経済の好循環実現に向けた政労使会議)を開催して、
政府・経済界・労働界が賃上げをする取り組みで合意をしましたが、
今回の大手各社のベースアップは、それを引き継ぐ流れとなりそうです。
4月からは消費税率の引き上げが開始されます。
賃金の上昇により、消費の落ち込みがどこまで抑制されるか、
そして、引き続きGDPの上昇率が維持できるかが、
今後の日本経済の成長を見極める鍵となりそうです。