2014/07/19
マレーシア航空機がウクライナ東部で墜落した事件は、世界中に衝撃を与えました。
乗客乗員の全員が絶望視されています。
まずは、この悲劇にお悔やみを申し上げます。
この事件は、現在紛争中であるウクライナ国内で起きました。
親ロシア派と言われる集団からのミサイル攻撃によって撃墜されたという報道があったりと
情報は錯そうしています。
ここでいくつかの疑問点を整理してみたいと思います。
1.本当にミサイルで撃ち落とされたのか
ウクライナ当局者は18日、同国軍は親ロシア派武装勢力との戦闘中、ミサイルを配備しておらず、墜落したマレーシア航空機は軍が使用する対空ミサイルシステムの射程圏外にあったとした。
墜落したマレーシア航空機は高度1万メートルもの上空を飛行していたといいます。
そこまでミサイルが届くような射程内に本当にミサイルが配備されていたのか、
きちんと検証する必要があります。
2.親ロシア派の犯行なのか
マレーシア航空機墜落について、中国国営の新華社は18日、西側諸国の当局者らがウクライナ東部の親ロシア派の犯行とし、ロシアに紛争激化の責任があると結論付けたのは、明らかに性急だったとけん制した。
仮にミサイル攻撃だったとして、それは、本当に親ロシア派によるものなのでしょうか?
別に親ロシア派を擁護しているのではありません。
墜落直後、西側当局者はすぐに、親ロシア派のミサイル攻撃によるものとの見方を示しました。
しかし、そう断定するには、根拠となる情報が不足しているように感じられます。
やはり、これもきちんと検証する必要があるでしょう。
新ロシア派はこの前にも輸送機を攻撃しており、
今回は旅客機を軍用機と見誤って攻撃してもおかしくないと
考えるのは一理あります。
しかし、これは新華社の指摘のとおりで少し、性急かもしれません。
このように、今回のマレーシア航空機の事件は
まだ正確な情報が乏しい中、
各国の当局者がそれぞれも思惑で発言しているため、
一度整理して考えるべきことがいくつかありそうです。