ビジネスシーンでよく使われる言葉、マーケティング。社内にマーケティング部という部署を置いている会社も少なくないでしょう。
しかし、社内でマーケティングとは具体的に何をすることなのかが明確に定まっている企業は少ないと思います。会議においてマーケティングに対しての認識が担当者毎に異なっているというケースもあるかもしれません。
そこで今回は、日々当たり前のように使っている「マーケティング」ついて、その本質を専門家の方々に聞いてみました。今回は、レバレッジラボ研究所 代表の山口貴光さんからの回答をご紹介します。
マーケティングとは、
「お客様に価値を提供して対価を頂く仕組みの構築」
そして、「価値」を提供する為に、実践する手段は
1 「知る」
2 「創る」
3 「届ける(仕組む)」
この3ステップを実践することがマーケティングの全て!!
「知る」とは、お客様を知る、自社を知る、競合を知ること。
お客様は誰か、何を求めているか、どこでいつ購入するのか、
それはなぜか…
お客様の行動や属性をしっかりと「知る」こと。
「創る」とは、お客様に向けた価値を創ること。
お客様は価値の対価として金銭を支払います。
価値がない商品に、お金を払う人などいません。
ある人は価値を感じても、ある人は感じないこともあります。
消費者の嗜好性が多様化している今、価値を定義し「創る」
ことはマーケティングの根幹。
「届ける(仕組む)」とは、創った価値をお客様に確実に届けること。
お客様は数ある選択肢の中から自社の製品を選択します。
他の選択肢に勝つには、何らかの仕掛けが必要です。
それは広告なのか、店頭の陳列やWEB掲載なのか、
どうすれば伝えたい事がお客様の目に届くのか考えること
これらを最適な「手順」効率的な「仕組み」価値ある「仕掛け」 に変換させる手段が「マーケティング」
そして、それを実践するにあたり、 最も重視するべき事は、「人の心」を理解すること!!
モノが売れない時代において「モノを売る」には
「知る」「創る」「届ける」のレベルをさらにあげて、
消費者の「心のスイッチ」をオンにさせる活動が必須
複雑化しているニーズや購買行動を先回りして、
事業を設計するデザイナー的発想が求められている。
マーケティングとは、目に見えない「価値」を理解して
ビジネスを組み立てる事業の設計図
又、目に見えない概念だからこそ、
・十分な理解を得られない。
・そもそもマーケティングとは?
を永遠に繰り返す理由でもある。
見える結果を重視するあまり「プロセス」を理解せず
「結果が全て!!」とういう発想を持つ方があまりにも多い。
又、同じく結果の管理が仕事だと思っている人もよく見かける。
「プロセス」を創造し、新たな価値を創り出す事が出来れば、
努力を成果に直結させる「仕組み」を創り出せる。
ここに気付きチャレンジしている企業は、いつの時代でも
生き残れる資質を持っている。