プロ野球団、楽天ゴールデンイーグルスの次期監督に大久保博元2軍監督が就任することになりました。これまで同球団の監督を務めてきた星野仙一前監督が退任し、その後任として楽天ゴールデンイーグルスを率いて行くことになります。
就任発表後の記者会見で「常勝軍団を作りたい」と抱負を語ってた大久保監督ですが、その就任には球団の周辺やファンの間から、監督就任に反対する声が強く上がっています。
監督就任発表が遅れた間、一部のファンが大久保氏の監督就任に反対する署名運動を行っていたことが報じられています。タレント活動もしていて知名度の高い大久保氏にそこまで反対が起きるのはなぜでしょうか。
大久保監督は西武ライオンズの2軍コーチをしていた2010年当時、若手選手への暴力行為が発覚して球団から解雇されたという経緯を始め、様々な不祥事、スキャンダルがこれまで報じられていたことが理由にあります。
過去のこととはいえ、このときのイメージがいまだに大久保氏の評価にマイナスの影響を与えている様です。
しかし、2014年、星野仙一監督が腰の難病によって陣頭指揮を執ることが困難になったことで、大久保氏は監督代行としてチームを率いて17試合を指揮しました。この実績を高く評価したのが、三木谷 楽天オーナーです。三木谷オーナーはトップダウンでリーダーシップを発揮し、次期監督に大久保氏を指名し、今回の監督就任に至っています。
このように多少問題はあるが、結果を出せる人物をトップに据える人事は、プロ野球だけでなく、企業経営でも見られる光景です。
「普段、パワハラやセクハラまがいの行動が多い人物だが、契約だけはキッチリと取ってきて結果を出す」そんな優秀な営業マンを周囲の反対を押し切って部門長に据える様な判断と似てなくもありません。
今回の三木谷オーナーのリーダーシップが、功を奏するのか、しないのか、来期の楽天の戦いぶりが注目されます。