住宅リフォームの業者選びは"クチコミ"がトップ
住宅リフォーム実施世帯の業者選びは「知人等の紹介」がトップというデータが、国土交通省の「平成25年度住宅市場動向調査」で発表されました。これは同省が平成24年4月から平成25年3月の間のリフォームユーザーを調査したもので、次いで多いのが「以前から付き合いのあった業者」となっています。このことからリフォームの業者選びではクチコミが大きくものを言い、また、リピーターが多いということです。
インターネットの普及した現代ではクチコミの影響力は以前よりはるかに増大しており、さらにスマホやタブレットなどのモバイル端末やソーシャルメディア(ブログ、フェイスブック、ツイッター、ラインなど)の急速な普及により、リフォーム事業ももうこれらの環境や効果を無視できない時代だと言えます。
上記調査結果はまた、一度でもコンタクトのあったお施主と継続的なコミュニケーションを図ることがいかに重要かを物語っています。メンテナンスを怠らず、定期的に役に立つ情報を発信するなど、常にお施主のニーズに注意を払っておく必要があります。
営業ツールとしてのモバイル(スマホ)の役割と女性
このような環境の中で重要なアイテムとなるスマホなどのモバイル端末については、調査機関により若干バラツキはありますが、今年に入ってからはiPadなどのタブレット端末の日本での普及率は約20%、スマホに至っては50%以上、特にスマホの所有率は10代後半から20代では80%以上です。さらに男女別では女性の方が約10%多く、1日の利用時間も女性の方が長いことがわかっており、20代女性の3人に2人がスマホで買い物をした経験を持つといいます。長時間スマホを利用している女性にとって、何かを利用したい、何かを買いたいと思ったらいつも手元にあるスマホで、というのはもはや自然な流れなのかもしれません。
また、これらスマホやソーシャルメディアの普及で、一般顧客は他人のクチコミを参考にするのは言うに及ばず、自分から情報を発信するようになってきました。そして、クチコミによる情報の受信量と発信量とその拡散スピードは、女性が男性を凌駕しているとも言われています。お施主は女性が主導権を握っている場合が多いですし、提案する側の営業や設計士も女性の活躍が目立ってきています。今後増え続けるリフォーム需要の中で、女性は重要な役割を果たすこととなりそうです。
宣伝費をかけずにクチコミつくる
今回、私達、安心計画株式会社は工務店やリフォーム会社向けに、住宅の外観・内観3Dデータを住まい手に配信し、それを受け取った住まい手がデータを閲覧+シェアできる新サービスの提供を始めました。
住宅プレゼンCAD「ウォークインホーム・プラス」またはインテリア提案ソフト「マイシーンデザイナー」の利用者向けサービス(「ミニ・ウォーク」「マイ シーン・ミニ」)。
新築・リフォームの完成予想プランを作成し、360度パノラマ画像化して顧客に配信。顧客はその3D画像を手持ちのパソコンやタブレット、スマートフォンで自由に閲覧できるとともに、メール、ブログ、フェイスブック、ラインなどを通じて家族や友人・知人に再配信することができます。
工務店は、住まい手の人脈と情報発信力を活用することでクチコミを醸成。大きな広告宣伝費や人件費をかけずに自社の営業やリピーターの確保が実現できます。「ミニ・ウォーク」「マイ シーン・ミニ」ともに利用料は1回100円です。
お施主の目線で価値観を共有することが重要
ネットもメディアも多様化し、めまぐるしく変化する環境の中、「自分がお施主だったら何を望むか」「何ができたら嬉しいか」「どういうとき不満に感じるか」 これまでよりもいっそうお施主の目線で、お施主のメリットを考え、お施主とともに価値観を共有できるかどうかが、住空間を提案・提供する側の今後の生き残りをかけた重要な課題となります。安心計画は多くの工務店やリフォーム会社のそれらの活動を支援しつつ、住宅業界の一員としてと一緒に前進して行きます。
(終わり)