学生時代、モバイルマーケティング、ITベンチャー企業数社に参加する。在学中からアーリーステージを対象とした独立系投資会社にて、投資業務、コンサルティング業務に従事。 2007年、株式会社LIG創業。1983.3.13 埼玉県生まれ、台東区在住
LIGというWeb制作会社がある。
この会社、何よりもユニークな社員のブログで注目されている。
WEB制作、インタラクティブなデジタルマーケティングの制作TIPSから、お役立ちコンテンツ、笑いのつぼを刺激してくれる話まで、個性豊かな記事がアップされており、1か月のアクセス数は400万PVだとも。
そういった人気サイトが作れる会社だからこそ、この会社にWeb制作を依頼するクライアントもいるだろう。
代表取締役の岩上氏は、この会社にどのような想いをこめているのだろうか
23歳でこの会社を立ち上げました。でも、恐れはありませんでした。
学生時代、世界を見ようと思い、バックパックで中国やタイなどアジアを放浪しましたが、そこで目にしたのは、いつも死と直面している、厳しい生活環境でした。それでも人々はポジティブに生きていることに、ショックを受けました。
一方、日本に帰ってみれば、困難な状況になったって死なないような社会であることに気付きます。ならば、日本で好きなことをしたって死ぬことはない。こうした経験が根本にあります。
その後、ITベンチャーなどでインターンやアルバイトを行う中で、自分よりも少しだけ年上の世代が会社を立ち上げて活躍しているのを目の当たりにしました。その影響もあり、大学卒業から半年後、LIGを仲間とともに設立したのです。元々、親戚に自営業者や起業家がいたことも、会社を立ち上げる心理的なハードルを下げるものでしたね。
資本金5万円で、立ち上げたWebサービス会社はLIGと命名しました。Life Is Good の頭文字をとったもの。「楽しく、人生を前向きに生きよう」という意味です。もっとも、現実の会社の経営がどれほど大変か、すぐに知ることになるのですが。
LIG創業時は面白かったのですが、最初はビジネスとしてはなかなかうまくいきません。やがて一緒に創業した仲間と方向性の違いも明らかになってきます。その結果、創業2年目に、いったん仲間と別れ、一人でLIGを続けていくことにしました。
先輩や友人の会社からの誘いがあるなか、私が辞めなかった理由は、社名にあるLife Is Goodという想いがあったからです。ビジョンを見つめなおし、改めて共感するメンバーを再度集めました。
LIGのメンバーとして大切なことは、技術はもちろんのことですが、それ以上にビジョンに共感し、LIGを一緒に創っていく仲間になれるかどうかです。元々、「何をやるか」より「誰とやるか」を重要視していたので、同じビジョンを共有でき気の合う仲間と、仕事をすることがとても大切なことなのです。
経営陣も含めた全員で、「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする」経営理念を大切にし、様々な切り口のブログコンテンツを発信しています。直接的に仕事につながるかどうかではなく、見に来てくれたユーザのみなさまが役に立つと感じてくれること、肩の力を抜いて楽しいと思ってくれるかどうかが重要です。
人数が増え、既存のWEB制作、デジタルマーケティング、コンテンツ制作だけではなく、シェアオフィスやゲストハウスなどの空間デザインへと事業が拡大していく中で、働きやすい組織をつくることを考えています。同時に、LIGBLOGを、より広義な意味でのクリエティブというテーマに広げられるよう、情報発信の体制を整えようと思っています。そこから、どんなものができてくるのか、私自身が一番楽しみにしています。
(終わり)