「逃げるが勝ち」(横山貴子)から学ぶ再チャレンジの重要性
2014/04/28
「いつも逃げてばかりではダメだ」
よく耳にする言葉です。
昔から初志貫徹と言われているように、
仕事であれ、スポーツであれ、または勉強であれ、
一度取り組んだら最後までやる、
途中で投げださない。
このような姿勢は評価されがちです。
「人を活かす経営」 - 組織変革、人材育成、モチベーション
しかし、今回ご紹介する書籍
「逃げるが勝ち」(横山貴子 著)は、
その正反対のことを主張しています。
タイトルだけを見ると、
安易な考えのようにも思えますが、
必ずしもそうとは言えません。
著者の横山貴子さんは、
個性的な店舗運営で知られる株式会社イイコの代表取締役社長。
横山貴子さんは、20代で転職を何と9回もしている経歴の持ち主です。
転職の理由も
「今の仕事が自分の望んだものではなかった」
「上司とうまく合わなかった」
「自分の居場所はここではないと思った」
など様々です。
これだけ見ると、
「だから今の若い人はダメなんだ」
などと、おじさん達は思ってしまいがちです。
しかし、横山さんは、このような再チャレンジを続けて行くうちに、
現在の飲食店経営に行きつき、
そこで、大きな成功をつかむことができました。
話は変わりますが、
先日、安部総理が米タイム誌の
「世界に影響力のある100人」に選ばれたことがニュースとなりました。
この安部さんも、
いまでこそ、トップリーダーとの評価が定着していますが、
第一次安部内閣において突然辞任したときは、
「総理の座を途中で投げ出した」
などと日本中から大バッシングをを受けました。
しかし、そこからまた再チャレンジ。
再び総理の座を手にします。
政策の内容は別にして、
非常に安定した政権運営になっているのは事実です。
著者の横山さんは、
「逃げは罪悪ではない」と語っています。
「逃げる」という行為に私達は
何か後ろめたいもの、
ネガティブなものを感じてしまいます。
しかし、納得のいかない現状から、
「逃げる」ことを
敢えて、続けて行く、
勇気を持って続けて行く、
あるいは、
戦略的に続けて行く、
そうすると、
いつか必ず、
自分に最適の環境に出会える。
「逃げるが勝ち」(横山貴子 著)は、
そんな新しい生き方を教えてくれる本かもしれません。
そしては、それは個人だけでなく、
会社の経営にも言えることでしょう。
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逃げるが勝ち