ネット社会が進展し、多くのビジネスシーンにおいて、ウェブを活用した営業・マーケティング活動が増えています。
しかし、特定の場面においては、依然としてウェブよりも電話での営業活動が効果的な場合があるのも事実です。これからも電話は営業ツールの1つとして残り続けるでしょう。
そこで今回は、電話営業を行う際にキーとなる「トークスクリプト」に焦点を当て、効果的に営業を行うためには、どのようにしてトークスクリプトを設計したらよいのか、そのポイントについて、専門の方々に聞いてみました。
今回は、僕俺株式会社 代表取締役の成田幹男さんからの回答をご紹介します。
トークスクリプトは、ドラマのシナリオと同じように、その序盤から終盤にかけて膨大なストーリーが存在します。ストーリーは将棋と同じで、相手の出方によってこちらの先手を進めていかなければなりません。
駆け引きとして、人間性を垣間見させる演出、間の重要性、相手に必ず質問させるヒアリング技術などを意識し、こちら側のペースに持ち込ませることが必要です。
シンプルな設計方法として、イッセイ尾形を尊敬する僕は、日々一人芝居の勉強をしています。
営業ターゲットは、
どういう立場の人なのか?
その人は、こちらからの営業によってどんなメリットがあるのか?
その営業によって、その会社を取り巻く他との関係はどう影響するのか?
など。
シンプルな設計方法として、次の様なものがあります。
営業マン【A】は、自身が受け持つ営業ターゲット
【B】のみならず、それらを取り巻く関係性のある像【C】を想定し、
そことのつながりを含めたアプローチが効果的です。
大会社としてのブランドや知名度は全く関係なく、個々の付加価値としての差別化を意識しましょう。
※酒屋の場合→飲食店ターゲット
飲食店のお酒メニューすべてをこちらの銘柄にしたい場合、卸価格を優位なものにする。【A→B】
販促品の無料提供。【A→B】
生ビール1杯ごとにくじがひける。【A→B→C】
など。