共創ワークショップ

SFJソリューションズ株式会社

第三者・3極化が、失敗寸前のプロジェクトを救済する

MaaSが実現する、 業務改革マネジメントの成功(第2回)

代表取締役社長 川上 暁生

共創ワークショップ
失敗プロジェクトを救済するプロセス
一般的に、プロジェクトがどのようにして失敗していくのか、そしてMaaSがどのように救済するのか、これをモデル化したものが下の図です。

業務改革のためのシステムの導入といったプロジェクトは、通常、お客様とサービスプロバイダーの2極によってスタートします。

しかし、お客様の側ではプロバイダーにどのような機能が必要なのか、うまく説明できるというケースは稀です。一方、プロバイダーにおいても、お客様の要望を察することは難しく、言ってくれないとわからないということが本音でしょう。

やがて、コミュニケーションが停滞したまま、お客様の「契約した当初の指定通りにやって欲しい」という主張と、プロバイダーの「契約の範囲内でしか作業できない」という主張がぶつかり合うようになります。

こうなると互いに譲らず、プロジェクトは破綻寸前のSOS状態となります。

こうしたプロジェクトを救済するために、私たちが参加するケースは少なくありません。SOS状態の中に第三者として入り込み、私たちとお客様、あるいは私たちとプロバイダーのそれぞれの間で話を聞き、コミュニケーションの停滞を解消します。その上で、両者の妥協点を模索し、プロジェクトを成功に導きます。
マネジメントすべき対象とは
なぜこうなるのか。例えば、プロバイダーの営業が「できる」と言ったことは、お客様の想定以上の協力や予算が必要だったのかもしれません。

本来であれば、誰かがお客様とプロバイダーのそれぞれのメンバーをはじめ、予算や進捗、納期などをマネジメントすべきだったのです。そのことがあってはじめて、予算内で、期限内で、適切な品質で、サービスが履行されるようになります。

元来は、こうしたマネジメントはお客様の側で行なうものでした。しかし、十分な知識や経験がある人材はなかなか見当たりません。また、社内にいるためにプロジェクト全体を見渡すことも容易ではありません。何より、発注者という立場でプロバイダーに接すると、「相談」ではなく「指示」になってしまい、またプロバイダーもお客様には「相談」しにくいという気持ちになります。

こうした問題を解消するため、私たちは第三者によるマネジメントを提案しています。失敗したプロジェクトを救済するだけではなく、プロジェクトの最初の段階からお客様と相談し、プロバイダーの選定から係わることが理想と考えております。プロジェクトを成功させるために、経験豊かな第三者として必要なマネジメントを提供するのが、MaaS(Management as a Service)です。
過大なプロジェクトを現実へ落とし込む
私たちがプロジェクトの救済を行なった事例として、特定業界コンサルティング会社でのケースがあります。

この会社では、社員の日報と業務・予算管理のシステム化の検討を行ないました。そしてサービスプロバイダーに依頼し、導入を進めていきました。どのようなシステムにするのか、ヒアリングを業者主体で進めた結果、お客様の要望に応じたシステムの見積もりの金額は8000万円となりました。お客様の予算は1000万円弱で、プロバイダーとの金額の差があまりにも大きすぎるため、プロジェクトは暗礁に乗り上げてしまいました。

私たちはこのプロジェクトを救済するにあたって、まず仕様を組み直し、1000万円を切る価格まで落とすことを目指しました。そのためには、お客様との間で、必要最低限のものは何かということを明確にし、優先順位をつけていくことが必要でした。また、プロジェクトは今回で終わるのではなく、将来の計画も考慮する必要がありました。さらに、費用を抑えるために、ある部分については、エクセルなどを活用して自分たちで仕組みを構築していくことも必要でした。プロバイダーとしても、破綻寸前の契約が受注につながったことになります。

現実に、ここまでの金額差はなくとも、プロバイダーの提案するままに、過大なシステムを導入してしまうケースは少なくないでしょう。こうした場面においても、私たちが持つさまざまな会社、さまざまな業種でのプロジェクト経験は、お役に立つと思います。(終わり)
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