

どのように経営するか、仕事をどう進めるか、課題解決をどうやるか。
ビジネスの様々なシーンで直面するこれらのことに、
フレームワークが使われることがあります。
PDCAサイクル、
SWOT分析、
コアベネフィット、
バランススコアカード、
ABC分析
等々・・
いくつかは聞いたことがある言葉かもしれません。
または、普段の仕事において何気なく使っているかもしれません。
これらは総じてフレームワークと呼ばれています。
こんなことを思ったことはないでしょうか。
「どのフレームワークをどんな時に使えばいいのだろうか?」
「この問題に対処するためには、どんなフレームワークがあるだろうか?」
「そもそも、世の中にどんなフレームワークがあるのだろうか?」
そんな時にお勧めしたい本がこちら。
「戦略プロフェッショナルが選んだフレームワーク115」(丹生光 著)

著者の丹生光さんは、戦略コンサルタントとして20年以上のキャリアを持ち、
大企業から中堅企業まで、数多くの経営改革に携わってきた方です。
丹生さんが関わった顧客企業の連結売上高を足し合わせると、
なんと25兆円もの数字に。
そんなトップコンサルタントである丹生さんだからこそ、
数あるフレームワークを1つの本にまとめることが出来たのではないでしょうか。
この本の中では115ものフレームワークについて解説がされています。
しかも、そのうちの1/3は丹生さんオリジナルのフレームワーク。
そのほとんどが彼の長いコンサルティング経験の中で、
クライアント企業に提供してきたものだそうです。
フレームワークの全体像を理解することが出来て、
明日の仕事からでもすぐに活用できそうな一冊だと思います。
ところで、このフレームワーク。
改めて、どんな役割をするものなのか考えてみました。
フレームワークを活用するメリットは
大きくは3つあるかと思います。
それは、
1.ベストプラクティス(先人達の知恵)
2.プロトコル(共通言語)
3.オーソリティ(権威付け)
です。
1つめのベストプラクティスとは、
フレームワークが過去において一定の成功があったものであり、
ある意味、先人達の知恵を借りれるという期待があります。
この点でフレームワークを利用する人は多いのではないでしょうか。
次にプロトコル。つまり共通言語としての役割があることです。
関わる人数が多ければ多いほど、同じ認識、同じ理解を持って
行動できるかどうかが重要になります。
そのときにフレームワークが一定の意味を伝える言語としての機能を果たすのです。
最後にオーソリティ。
関わるメンバーが同じ方向で行動してもらうためには、
正しく理解するだけでなく、そのことに賛同してもらう必要があります。
組織のトップのリーダーシップが問われる場面ですが、
その時に、過去に実績のあるフレームワークがあれば、
それに沿って行動することに参加メンバーが賛同しやすくなります。
このように、フレームワークは、
うまく活用すれば、あなたのビジネスを後押ししてくれるものになるでしょう。
丹生光さんの書、「戦略プロフェッショナルが選んだフレームワーク115」は
ビジネスにおいてフレームワークを有効利用するために、
手元に置いておきたい一冊です。

戦略プロフェッショナルが選んだ フレームワーク115 (PHPビジネス新書)