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「雑談力が上がる話し方」(齋藤孝)を経営に活かす

2013/11/08
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営業でも社内の会議でも雑談をする場面があります。
まず雑談から始めてそれから本題に移るということがよくあります。

営業先であれば、「今朝の日経新聞でこんなニュースがあったのですが・・・」
みたいな雑談をして、その後、
「ところで、今日は先日の見積もりの件で・・・」のように本題に入っていったりします。

会議でも、「昨夜の飲み会お疲れ様でした。部長は結構お酒がつよいんですねー、・・・」
のような雑談から、
「さて今日の議題は、新商品の企画についてですが・・・」
のような感じもあるでしょう。

雑談には、それ自体に重要な意味はありません。
日経新聞のニュースがどうであろうと、
昨夜の飲み会での部長の様子がどうであろうと、
それが直接仕事には関係がありません。

つまり無意味な会話です。
なので雑談と呼ばれる訳です。

では、雑談は無い方がいいのでしょうか?



雑談をしない分、営業の面談時間も会議の時間も短縮できて、
より効率的に話し合いができるでしょうか?

人間のコミュニケーションとは不思議なもので、
効率的な会話をしようとすればするほど、
逆に非効率なことになってしまう場合が結構あります。

雑談力が上がる話し方(齋藤孝 著)は、
まさに、一見不必要と思われている雑談に焦点を当てた本です。

著者の齋藤孝さんは本の中で、
「社長の仕事は雑談と決断」とまで言い切っています。

雑談こそが、経営者がするべきことであり、
日常業務などは社員に任せてしまえばいいのかもしれません。

車のハンドルに、「あそび」と呼ばれる部分があります。
ハンドルを少し切っても、直ぐにはタイヤは曲がりません。

あそびの部分を超えてハンドルを切ると、ようやくタイヤの向きが変わってきます。

もしハンドルに「あそび」がないと、
少しハンドルを動かしただけで、タイヤが曲がり、車の進行方向が変わってしまいます。
結果、車はいつもフラフラしながら走ることになり、
非常に危険な運転になってしまいます。

人のコミュニケーションにおける「雑談」もまさに、
ハンドルの「あそび」のようなものかもしれません。

コミュニケーションに「雑談」があることで、
ハンドルに「あそび」のある車と同じように、
安定したものになると思います。

無駄に思えることが実は無駄ではなく、
効率的に思えることが実は非効率だったりと、

「雑談」をとりまく人のコミュニケーションは実に面白い性質があると思います。

あなたの営業、あなたの経営でも「雑談」に焦点を当ててみたらいかがでしょうか?
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