株式会社 ひらく
越智 昌彦
日本はこれまで、地球温暖化ガスの排出を減らす努力を続けてきましたが、
京都議定書の削減義務を達成した様です。
2012年度までの5年間の温暖化ガスの排出量が目標値を下回ったとのこと。
これは、排出量だけでなく、森林の吸収量や途上国との排出権取引(京都メカニズム)を差し引いた結果でした。
過去5年間にはリーマンショックがあり、東日本大震災がありました。
リーマンショックにより景気が落ち込んだ結果、排出量が大きく削減されました。しかし、東日本大震災で起こった原発の問題で、火力発電の割合が増え、その結果、排出量は増えました。
これら増減を合わせると目標値を下回る結果になったそうです。
目標を達成できたのは、不景気によるところが大きいかもしれません。
しかし、その背後には、企業や家計での削減努力もあったはずです。
この温暖化ガスの削減の取り組みは、一方で新しいビジネスチャンスになるかもしれません。
日本が、率先して、削減に取り組めば、
そのことで、世界からの注目が集まります。
そして、その削減過程で、生まれた省エネ技術や代替エネルギー、
省エネ製品や省エネに係る新しいサービスやノウハウ。
そのような省エネに関するハード、ソフト両面での新しいビジネスを
世界に向けて提供できるチャンスにもなり得る可能性を秘めているのではないでしょうか。