「伝え方が9割」(佐々木圭一) 伝え方次第で売上も変わる?
2013/11/04
商品・サービスがどんなに素晴らしいもので、
顧客がその素晴らしさを知らなければ、存在しないも同然です。
ネット社会が進展したことで、情報は爆発的に増えました。
そのような星の数ほどある情報の中で、あなたの会社の商品・サービスの特徴を顧客に知ってもらうためには何が必要でしょうか?
「伝え方が9割」(佐々木圭一 著)はタイトルの通り、「伝え方」の重要性を説いた本です。
「同じ内容なのに伝え方でイエス・ノーが変わる」と言っています。
営業の場面でも、同じ商品やサービスであっても、
それをどう伝えるかで売上は大きく変わる可能性があることを示唆しています。
どんなに素晴らしい機能を備えた新製品でも、
それが、顧客の目にとまり、その機能についての情報が
顧客の頭の中にインプットされて初めて、
その商品を買う・買わないの判断ができます。
「新商品をご紹介します。」と、
「ビジネスでも使える商品です。」とでは、
後者の方が、より顧客の目線に近い伝え方です。
しかし、伝え方次第だと言っても、
プロのコピーライターでもなければ、
そんなに魅力的な表現をいつも思いつくのは無理だと
考える人も多いと思います。
「伝え方が9割」著者 佐々木圭一さんは、大手広告代理店の博報堂でコピーライターをされている方です。
米国の広告賞 One Show Designでゴールド賞を獲得するなど、華々しい実績のある方です。
しかし佐々木圭一さんは、最初からそのような卓越した才能を発揮していたわけではありません。
博報堂に入社した当初は成績が上がらず苦しんだ時期があったようです。
そのような苦難の経験の中で、コピーライティングに一定のルールがあることを見出します。
それは、卓越した才能がなくても、一般人である我々にも、そのルールを学ぶことで、
プロのコピーライティングに近づけるとしています。
私達がコピーライティングを必要とする場面は、
何もテレビ・新聞・雑誌などの広告に出稿するときだけではありません。
社内でのプレゼン
自社のホームページ
顧客への提案書
商品カタログ
などなど、
様々な場面で、相手に
知ってもらう、
読んでもらう、
理解してもらう
ためのコピーライトや見出し、タイトル
を必要としています。
このように、自分の持つコンテンツを相手にどう伝えるかは、
ビジネスのあらゆる場面で求められるスキルです。
「プロのコピーライターにお願いすればいい」
という類いのものではないのです。
しかしながら、
私達が学校でならう授業では「伝え方」について教えることはほとんどありません。
佐々木圭一さんはそれを、
「大切だと分かっているのに、誰も教えてくれない」
と言っています。
「伝え方が9割」(佐々木圭一 著)は
これまで暗黙知であった「伝え方」という分野に、
ビジネスにおいて重要なスキルとして、初めて光をあてた本かもしれません。