小室淑恵さんの「残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール」
2014/07/15
仕事のやり方には大きく分けると2つあります。
1つは自分の力で仕事をやること。
もう一つは他人の力を借りてやることです。
いわゆる「できる人」は自分の力でかなりの仕事量をこなします。
しかし、所詮、人ですから、どんなに「できる人」でも
他の人の2倍、3倍の仕事量をこなせたとしても、10倍、100倍は無理なわけです。
そこで、みんなの力を借りて仕事をすれば、
「何十倍、何百倍、あるいは何千倍ものことができる」
という考えに至るのですが、
現実はそんなに簡単でないことは、
みなさんも日頃の経験からお分かりでしょう。
人に仕事を「任せる」というのは難しいことです。
任せても、そのとおりに仕事をしてくれるとは限りません。
むしろ急に仕事を任せても、期待するものとは逆の結果になることが多いかもしれません。
自分自身で仕事をすることは、
物事を非常にコントロールしやすい状態だと言えます。
一方で、他人に任せると、
その逆で、コントロールが難しくなってきます。
しかし、大きなことを成し遂げるには、
1人では無理なことは明白で、
やはり「任せる」ことが必要になります。
この堂々巡りの中で、日々もがきながら仕事をしている人は多いでしょう。
そこで紹介するのが今回の書籍、
「残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール」(小室 淑恵、工藤 真由美 著)です。
仕事をどうやって任せたらいいかについて書かれている本の様です。
著者の小室淑恵さんは、株式会社ワーク・ライフバランスの代表取締役社長。
資生堂でキャリアを積み、2004年には日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、
いわゆる「仕事が出来る人」の雰囲気が感じられます。
昨今の生き方として、ワークライフバランスという考え方は大分広まってきた様に思えますが、
経営戦略にワークライフ・バランスを取り込もうと言う小室さんの主張は
とてもユニークな発想ではないでしょうか。
ワークライフ・バランスと成長戦略は、
ともすると相反するような言葉の様な気がしますが、
小室さんからすると、この2つは同じことを指しているのかもしれません。
そんな新しい視点を持っている小室さんと、彼女の「片腕」である工藤さんの共著、
「残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール」には、
これまでのオーソドックスな経営理論では語られなかった、
新しい経営の在り方を知ることができそう予感がします。
残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール