共創スクエア

ダイヤモンドメディア株式会社

WEBを利用して自社の目標を達成する為には

測定可能な指標での目標設定が重要

小林 憲人

共創スクエア
測定可能な指標での目標設定が重要
ホームページを作っただけで満足している企業が非常に多い。しかしどんな目的でホームページの制作をするにせよ、「測定可能な指標での目標設定」が必要不可欠。
ホームページの目的は、大きく分けて下記の「広報型」と「広告型」が存在しますが、そのどちらでも目標設定をして、ホームページに投資した人、物、お金を回収しなくてはなりません。

例えば、アパレルショップをオープンした場合、アパレルショップのホームページを「広告型」にしてユーザーからのレスポンス(購入、お問い合わせ)が欲しいのであれば、オンラインショップにする必要があるでしょう。しかし、オンラインショップを作るにはそれなりの費用がかかります。予算の兼ね合いなどで実現が困難な場合、ホームページの目的を「実店舗への誘導」に設定すれば、それは比較的制作コストの低い「広報型」になります。しかし一般的な会社ホームページの場合、現状ほとんどがレスポンスを目的としていない「広報型」になります。年間1~2件、お問い合わせがくるか来ないか。現状、大企業でも中小企業でもこの現象が見られます。その現状を打破するためにも、目標設定が重要となります。

広告型であれば、売上や問い合わせ数など、かなり分かりやすい指標で測定が出来ますが、広報型の場合はどのようにして効果測定をしたらよいのか? 一般的にはページ閲覧数やアクセス数で測ることになります。例えば「1アクセス⇒50円」というように設定すると、一ヶ月に10,000アクセスあれば、 ホームページの広報効果として50万円分の価値がありますから、ホームページ制作費という投資に対して年間で600万円分のリターンが見込めることになります。
目標到達には「時間」と「費用」、そして「手間」のバランスを考える
オンラインショップ(広告型)を作る場合、その売上に応じて実店舗との在庫を調整し、電話対応や梱包や発送に対して人を雇う必要があるかもしれません。中には「オンラインショップの売上がメインで、実店舗はサブ」という方も多くいらっしゃいます。
そのような場合、一年後に月商300万円、では遅すぎるかもしれません。しかも、ホームページは二年、三年経ったらデザイン、企業情報に関しても古くなってきて、またリニューアルする必要がでてくる可能性がありますから、早く制作費やその他の経費を回収したいものです。そのためには、一ヶ月で30万円、二ヶ月目で50万円、三ヶ月目で100万円…といったように、2週間~1ヶ月単位で目標設定を行います。同様に、そこに達成するための広告費などのコストも考慮しておかなければなりません。売り上げの目標設定と広告費の算出。この2つは必ず行いましょう。

ちなみに、目標設定を行う場合は、広告型、広報型問わずにまずはゴールから設定します。例えば、半年後に月商200万円。そう設定すると、今から5ヵ月後には月商○○万円、3ヶ月後には月商○○万円、1ヶ月後には月商○○万円、2週間後には、、、そうすると今日は○○をしなくてはならない、と具体的な施工案が浮かび上がってきます。

また、実は「手間」もとても大きな問題になります。ホームページ更新の手間だけでなく、本業にプラスアルファでネットからの注文や問い合わせに対応する必要もありますし、今までなかった資料請求に対する資料発送や、 商品の梱包、発送、フォローなどが必要になってくるからです。
上記は「広告型」のケース、特にオンラインショップのケースですが、実は「広報型(会社のホームページなど)」でも同じことが言えます。毎日の新着情報、PR情報、IR情報更新、あたらしいコンテンツ(ページ)の追加など、毎日作業があってもおかしくありません。

ホームページは完成したら終わりではなく、そこからがスタートです。しかしIT業界のスピードはめまぐるしいものがあります。企業ページを成長させる場合、担当者がそれ相応の覚悟をもって運営に臨むか、もしくは強いITのパートナーを見つけるなどして、そのスピードについていける体制作りをしましょう。(終わり)
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