株式会社 田代コンサルティング
田代 英治
社員の本当の価値、それは「対話」からしかわからない、というのはあまりにも当たり前でしょう。実はそれだけじゃわからないのが本当の価値です。本当の価値は過去や現在を知るだけではなく、社員の未来を知ることです。何を目指し、どのようになりたいのか、それを一緒になって創り出していくことから、社員の価値は見えてくるものです。
では、具体的にどのようにして社員の未来を知ればいいでしょうか。次の3つのパターンがあります。
仕事の中で「自分がやってみたい仕事」に対して、上司から部下に話を聴いてみましょう。部下が仕事に何を期待しているのか、どんなことをやってみたいのか、チャレンジしたいことなどを聴き出します。話を聴きながら、部下と一緒に部下の未来の姿を自由に語り合うのです。
オフサイトミーティングなどを活用し、組織の未来像を作ることも効果的です。このミーティングの中で各々の部下の未来の姿を自由に描いてもらいます。 このときに、神田昌典さんの提唱しているフューチャーマッピングを活用するとおもしろいものができそうです。
実際に数名にこのワークショップをやってもらったところ、おもしろい未来が描けました。また自分自身の価値観を見直すきっかけにもなった様です。
この3つのパターンを組み合わせながら、社員との対話を進めて行き、その人の未来を知ることができます。過去と現在と、そして未来によって社員の本当の価値を知ることができるのです。