「専門家に聞く!」
ユニクロと大和ハウスが業務提携をしました。物流分野で協業する見通しです。 ユニクロのネット販売での注文に対して、大和ハウスの物流網を使って、即日配達を実現させることが狙いだそうです。
ユニクロを展開するファーストリテイリングの今年8月期の決算は営業利益、純利益ともに前期比マイナスとなっており、利益率の改善が急務です。またユニクロの全売上に対するネット販売の比率は4%しかない事実を考えると、ネット販売の強化によってグループ全体の利益率向上を図ろうとする狙いが読み取れます。
一方、大和ハウスは、2013年に発表した中期経営計画において4,000億円の不動産開発投資を行う予定を発表しています。この中で特定企業のための物流施設、BTS型物流施設の整備に積極的に取り組んでいます。
ユニクロの競合である、楽天やアマゾンは既に即日配達において先行しています。今回の発表によって、ユニクロが大和ハウスの物流網を活用して、どこまで迫れるか推移を見守りたいと思います。