事業計画や経営戦略を考える際に、「自社の強みを活かして」ということがよく言われています。しかし、「御社の強みは?」と改めて聞かれると、明確に答えられない経営者は意外と多いのではないでしょうか。また、同じ質問を従業員にすると、人によって答えがバラバラということもよくあります。
「自社の本当の強み、競争力の源泉となっているものが何なのか」
「それを知るためには、どのようなことが必要なのか」
各専門の方々に伺いました。
今回は、株式会社アールイー経営の嶋田利広さんからの回答をご紹介します。
【ビズテリア経営企画 編集部】
良い点とは、一般の世間や同業者から「他社より良いですね。レベルが高いですね」と褒められる箇所です。しかし「強み」とは、「業績に直結すること」をさします。もっと厳しく言うなら、「顧客評価につながり、顧客が買う理由になる良い点」が「強み」と言うことです。
むしろ「社員が高齢化している」のが「弱み」と思っているのが、商品知識経験が豊富、人間的信頼感があるなどの理由から「顧客の買う理由」なら、それは「強み」になります。
「弱み」と思っていたことが実は「強み」となり得るというのは目から鱗ですね。弱みと思っていたことが実は強みであったとするなら、それは実にもったいないことと言えるでしょう。一度「業績に直結」の視点で自社を見つめ直すと、思わぬ強みを発見できるかも知れません。
【ビズテリア編集部】