仲卸の目利きで「築地ブランド」を確立。築地市場国際化研究会
2014/04/23
水産物の輸出を推進する新しい取り組みがスタートしました。
東京魚市場卸協同組合(東卸)と日本貿易振興機構(ジェトロ)は22日、
共同で築地市場国際化研究会を立ち上げることを発表しました。
このプロジェクトの狙いは「築地ブランド」の確立です。
ここで中心的な役割を担うのは築地市場で活躍してきた仲卸業者。
築地の仲卸業者が持つ目利き力を活かして「築地ブランド」を確立し、
日本の食文化に関心を持つ外国のバイヤーを引き付け、
海外への販路拡大につなげていこうとしています。
仲卸とは、卸売市場において卸売業者から商品を仕入れて小分けし、
その場で、小売業者などの買付人に販売する業者のこと。
単に商品を右から左に売り渡すのではなく、
旬な魚種や産地を目利きする力や
鮮度や味を保つ様々なノウハウを持ち、
買い付けに対して魅力ある品揃えを提供しています。
この仲卸がこれまで行ってきたサービスを
1つのソフト・パッケージとすることで、
水産物の輸出拡大を図っていきます。
今回アナウンスされた研究会、築地市場国際化研究会において、
水産物の輸出においての様々な課題が話し合われ、
秋には、トライアル輸出を行うミニプロジェクトも企画されています。
卸市場の国際化には、
輸出に関するノウハウや、
輸出を円滑に行うための機能や環境整備など、
国内マーケットへの販売にはなかった課題や問題がいくつもあります。
これらを円滑に行うためのプラットフォームを構築することが、
このプロジェクトの最終ゴールの様です。