「互いに支え合う」という視点が大事です。経営陣と従業員の関係においても、また従業員同士の関係においてもです。 組織全体として「支え合う」関係があることで、一人ひとりのやる気も高まって行くと思います。
経営者が従業員を支える関係だけでは不十分です。従業員が経営者を支えるという関係だけでも不十分です。
組織内の人間関係には上司と部下の関係、部下と上司の関係、仲間同士の関係など様々ありますが、これら全てにおいて、「互いに支え合う」ということを目指すべきでしょう。その結果として、「社員のやる気を高める」ということが達成されるはずです。
キリスト教では、「互いに愛を持って支え合いなさい」という教えがあります。これは、この世界を作られた神が私達人間を無条件に愛して下さっているという事実を受けて、私達人間も「神を愛し、隣人を愛さなくてはならない」ということを意味しています。
「最終的に神と人とが一つとなる」という究極の目標に向かって行くプロセスの中で、「互いに支え合う」ことの重要性が説かれています。
そのためには、経営者が従業員に「私を愛しなさい」と言ってもダメですし、反対に、従業員が経営者に「私を愛して下さい」と言ってもダメです。
まず自らが相手を愛すること、即ち、経営者は従業員に対して、従業員は経営者に対して、相手のことを想い、相手に寄り添っていこうとすることが大切です。
しかし、「あんな奴のことを愛する」なんてできない、と思ってしまう事もあるでしょう。
神は経営者や従業員も含めて全ての人間を平等に愛しておられます。「あいつはひどい奴」と思える様な相手でも、神はその人もあなたも平等に愛しておられるという事実を考えた時、自分もその人を愛さなくてはと考えることができるのです。
「互いに支え合う」という視点で組織変革を進めていけば、会社をより良いものに変えて行くことができるでしょう。