ビジネスシーンでよく使われる言葉、マーケティング。社内にマーケティング部という部署を置いている会社も少なくないでしょう。
しかし、社内でマーケティングとは具体的に何をすることなのかが明確に定まっている企業は少ないと思います。会議においてマーケティングに対しての認識が担当者毎に異なっているというケースもあるかもしれません。
そこで、日々当たり前のように使っている「マーケティング」ついて、その本質を専門家の方々に聞いてみました。
今回は、カラープラニングオフィス Sunlight 代表の渡辺江利子さんからの回答をご紹介します。
サービス・物品の提供者(企業)と消費者、その間の「2者間のコミュニケーション」が「マーケティング」です。何のために誰と誰がどのようなコミュニケーションを取るのかを明確にし、社内の各担当部署が共通認識として持つことが重要でしょう。
弊社は、この2者間のコミュニケーションをより迅速に且つ円滑にする為に情報を整理し、情報伝達に必要な言語を必要に応じて最適な色彩に置き換えて表現するカラーコミュニケーション手法をマーケティングの1つとして企業に提案しています。
そのプロセスを簡易にまとめると下記の6つのステップになります。
1.企業が伝えたいメッセージを明確にする
2.誰に伝えるか仮に決める
3.その人がどこでどのような生活をしているかライフスタイルを調査分析する
4.どんな方法で伝えるか決め、テストを行い、実施する
(使用する媒体、言葉、デザイン、色彩などの最適化)
5.伝えたいメッセージが仮ターゲットに正しく伝わっているか検証・分析
6.伝わっている→継続・精度を上げる・拡大展開
伝わっていない→1.からのプロセスを見直し再アプローチ
弊社の業務は4.の段階にて案件ごとに最も最適な色彩や配色をご提案させて頂くことを特徴としていますが、この中でも、1~3のプロセスを第3者が客観的な視点からじっくり冷静に行い、「ここならお互いが無理なく良いコミュニケーションが取れるのではないか?」という接点を見出すことが最も重要であると考えています。