株式会社マイツ
代表取締役社長(マイツグループCEO) 池田 博義
管理職が育たないのは、マネージャがマネージャの役割を知らないからです。
マネージャの役割は次の2つに区分できます。
1.自身の部署に特有の作業
これは、部下にやらせるべき仕事です。マネージャが自ら行うべきではありません。
2.どのレベルのマネージャにも共通・不変の役割
これが正にマネージャの仕事です。
しかし、日本のマネージャは、ある年の4月に人事発令を受けて課長や部長となりますが、1の「自身の部署に特有の作業」のみしか知りません。研修でも知らされていないのが実体です。 多くの場合、同じ部署での昇格なので、イスの位置は移動しても、仕事の内容は1のみなので、昨日までとあまり変わりません。
例えば、部下の仕事がうまく行かないとき、部下の仕事そのものを行おうとするマネージャが数多く見受けられます。これは1の役割で、"熟練工"としての行動です。
マネージャは、その部下をうまく活かせるように指導したり、与える仕事を変えたりするべきです。これは2の役割になります。