ホワイト企業 サービス業化する日本の人材育成戦略(高橋 俊介)
2013/12/10
いわゆるブラック企業が社会問題となっています。
「今度入社する会社はもしかしてブラック企業?」
そんな感じで、普通に使われる言葉となっています。
2013年流行語大賞は
今でしょ!
お・も・て・な・し
じぇじぇじぇ
倍返し
の4つが選ばれましたが、
トップテン入りを果たした言葉として、
この「ブラック企業」があります。
ブラック企業対策プロジェクト共同代表、NPO法人POSSE代表の
今野晴貴さんが受賞しています。
「人を活かす経営」 - 組織変革、人材育成、モチベーション
そんな「ブラック企業」という言葉ですが、
意味はみなさんご存知のとおり、
過酷な労働環境がある企業を指しています。
経営者が意図的にそうしている場合もありますし、
知らず知らずのうちに環境が悪くなり、
「気づいたらブラック企業になっていた」なんていうこともあります。
この後者の場合は、
経営者から見ると、なんとか環境を改善して、
従業員がどんどん辞めていく
「ブラック企業」体質から脱却したいと考えていることでしょう。
そこで目指すものとして、「ホワイト企業」というキーワードがあります。
ブラックの反対のホワイトですから、
何となく意味は分かります。
従業員が働きやすい環境があって、
離職率も低い企業を指すだろうことは容易に想像できます。
しかし、問題なのは、どうやってそれを実現するかです。
たくさん給料を上げれば、離職率は下がりますが、
そんな資金的余裕がある会社は少数です。
また、世の中は転職サービスが充実していますから、
常に他の企業への転職の誘いがたくさんあります。
そんな状況の中で、
従業員がやる気をもって、自分の会社でずっと働き続けてくれる。
そのためには、労働時間や給与などの待遇面だけではない、
従業員のモチベーションを維持させる取り組みが必要です。
それを実現できればホワイト企業と言えるでしょう。
「ホワイト企業 サービス業化する日本の人材育成戦略」(高橋 俊介)には
そのためのヒントが見つかるかもしれません。
ホワイト企業 サービス業化する日本の人材育成戦略 (PHP新書)