「働き方改革」社内展開プラン 共創ワークショップ

株式会社パシフィックネット

シェアリング・エコノミー時代にマッチしたITファイナンス事業を拡大

モノからサービスへの転換でIT機器をよりスマートに

代表取締役 上田満弘

「働き方改革」社内展開プラン 共創ワークショップ

IT機器をよりスマートに利用する

代表取締役 上田満弘 (Mitsuhiro Ueda)
1952年山口県生まれ。大学卒業後、大手住宅メーカに入社し7年間勤務の後、通信販売会社を経て、88年株式会社パシフィックレンタルを設立。PCのレンタルを中心に事業を展開。 レンタル満了後のPCのリユース販売も行う。リユースPCの販売がレンタル売上を超えた97年に、社名を株式会社パシフィックネットに変更。 現在は「ITセキュリティ事業=IT機器の回収・データ消去」「ITファイナンス事業=IT機器のレンタル事業」「ITエコロジー事業=IT機器のリユース・リサイクル」を中核事業として全国8拠点にて展開。2006年に東証マザーズに上場。 2016年、東証二部に市場変更。

私達が現在一番力を入れているのは、ITファイナンス事業、いわゆるIT機器のレンタル事業です。「スマート・レンタル」という名称で事業展開をしています。お客様にとっての利便性を追及し、より賢く「スマート」にIT機器レンタルを利用していただきたいとの思いを込めたネーミングのサービスです。最近は特にお客様のニーズとマッチしてきており、この事業はここ数年、毎年20%台の急成長をしています。

最大の特徴は購入よりも安いこと。利用期間を通してかかるレンタル料の総額が、購入費用よりも安くなります。これは最新のIT機器であってもそうです。ニーズによって機器の型式や仕様、デザインも自由に選んでいただくこともできます。

また、すぐに使える状態でお届けすることも特徴の1つです。通常、パソコンなどのIT機器を購入すると、ダンボールの開梱作業に始まり、OSやソフトウェアのインストール、メモリ増設やネットワーク設定など様々な作業をユーザー自身が行わなくてはなりません。新しいパソコンへのデータ移行や古いパソコンのデータ消去なども必要です。IT資産として管理するために各機器にラベリングも行わなくてはなりません。

このようにIT機器を購入しても、実際の業務で使えるまでには相当な時間と労力がかかってしまい、多くの情報システム部門の負担になっており、本来行うべき業務に割く時間が削られているのです。

これに対し「スマート・レンタル」では、これまでお客様自身で行っていた様々な導入作業を代行し、梱包も最低限にして、直ぐに業務で使える状態で納入します。また、ご相談には迅速に対応し、最短でご注文翌日の納品も可能です。このサービスにより、お客様のIT機器の導入のお手間を最大限簡略化し、スムーズに業務を開始していただくことが可能になります。

加えて万一の故障時には、お待たせせずに代替機をお届けすることも特筆すべき点です。購入の場合、故障時にはメーカーに修理に出すことができますが、一週間から二週間も待つことがほとんどです。長い場合はそれ以上かかることもあります。その間業務が止まってしまいかねません。「スマート・レンタル」では、故障の連絡をいただければ、故障した機器が到着する前に、使える状態にした代替機をすぐにお送りする「センドバック方式」を採用していますので、速やかに業務を再開することができます。

さらには、リースにはない、全額損金算入ができるという会計上のメリットもあります。

このように、単なるレンタルではなく、コスト面に加えて、お客様の業務が滞りなく円滑に行えるなど、IT機器を賢く「スマート」に利用できるのが、「スマート・レンタル」の魅力です。

IoTの進展で利用シーンは益々拡大

近年、パソコンやサーバーがネットワークを介して機器やセンサーなど様々な「モノ」とつながっていくIoT(Internet Of Things)が注目されています。当社でもIoTを今後の事業戦略の柱に位置付けています。この取り組みの一環として介護支援機器やロボット、ドローン等、各分野の企業との連携強化も行っています。

IoTの中でも特に当社にご相談が増えているのが、工場の工程管理です。工場内では無線LAN接続が困難であったり、有線接続するにもコストが高いなど、ネットにつながりにくい環境が依然として存在しています。このような状況のお客様に対して、当社のMVNO通信事業で取り扱っている法人向け格安SIM搭載の端末を提供することで、工場内の各センサーからインターネットを介して工程管理に必要なデータをリアルタイムに送信することが可能となります。

これまでは各工程を現場の作業員がストップウォッチで測るなど手作業で情報収集していました。当社SIM搭載の端末を採用したサービスの導入によって、各センサーによるミリ秒単位での測定結果をネット経由で集計できるようになり、「見える化」することで、きめの細かい業務改善や生産性向上につなげることが可能となります。

これら端末も「スマート・レンタル」を通して提供しているので、工場内での導入や運用をスムーズに行うことができ、またコスト面でも購入に比べて大きなメリットがあります。

好評の理由は社員の高いモチベーション

おかげ様で「スマート・レンタル」を始め当社の様々な事業は、品質の高いサービスとして多くのお客様からご好評をいただいております。その一番の理由は、当社の社員の高いモチベーションにあると考えています。

私がマンションの一室で起業して以来、東証二部上場にまで当社が成長していく28年の中で一貫して大切にしてきたのは、この社員のモチベーションです。

例えば、朝出社してきた社員が、よく分からない理由で上司に怒られたりしたら、その社員はその日一日、仕事を頑張ろうと思っても出来ないでしょう。経営戦略も大事ですが、まずは社員が気持ちよく仕事に取り組める環境をつくること。これが最も重要なことだと思います。

当社では、会社の経営理念を具体化したクレド・カードを作って社員一人一人がいつも携帯するようにしています。このクレド・カードの中に「社長の役割は社員を幸せにすることである」と明確に謳っています。

やはり、社員が幸せにならなければ事業は継続できません。私が上場を目指そうと考えたのも、社員に夢を与えたいという強い想いがあったからです。会社の未来に夢を持ってもらうことで社員のモチベーションも高くなります。

ゆくゆくは会社を分社化して、社員の中から社長になる人がどんどん出てくるようにしたいと考えています。現場の社員がいつかは社長になれるという夢を持ってもらえれば、今の仕事にもっともっとやりがいを持ってもらえると思うからです。

このように、社員の幸せを第一に考えることが、社員のモチベーションの向上につながり、それが高い品質でのサービス提供につながっています。

シェアリング・エコノミーに軸足を置き、さらに付加価値の高いサービス提供へ


経済の在り方が大きく変わろうとしています。長年、日本経済は製品を作り、消費し、廃棄するという一方通行型の経済モデル、リニア・エコノミーを実践してきました。

しかし、地球環境問題や地球資源の枯渇などが深刻化する中、製品や部品、素材などを再生または再利用し続ける経済の仕組み、サーキュラー・エコノミーという考え方が注目されています。中でも具体的なビジネス・モデルとして注目されているのが、最新のITを駆使して使われていない資産や設備を共有・交換するシェアリング・エコノミーです。

当社の「スマート・レンタル」もシェアリング・エコノミーの1つに位置付けられます。むしろレンタルは元祖シェアリング・エコノミーと言っても良いでしょう。今後もお客様のニーズをとらえて様々な事業を立ち上げていく予定です。

今後、IoTの進化・発展によって、ネットにつながる機器は益々増えていくでしょう。それに伴い当社の事業で取り扱う機器の対象もどんどん拡げていく予定です。シェアリング・エコノミーに軸足を置き、そして単なるモノの販売やレンタルから、お客様の視点に立ち、利便性や安心・安全を提供するサービスへ事業構造を転換させ、より高い付加価値をお客様に提供していきたいと思います。

(終わり)
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