プリンセス・クルーズ 本格参入 ダイヤモンド・プリンセス 就航予定
2013/12/17
客船業界にも価格競争の波が押し寄せるかもしれません。
アメリカのクルーズ会社 プリンセス・クルーズが日本に本格参入する予定です。
プリンセス・クルーズは今年4月から日本に進出し、7万7千トンの大型客船、サン・プリンセスでのツアーをスタート。
国内の客船の相場価格が1泊5万~6万円台のところを、
プリンセス・クルーズでは1泊1~2万円程度の低価格からのツアーを用意しています。
また来年は11万6千トンもあるダイヤモンド・プリンセスを就航させて、2隻体制で事業展開を行う予定です。
日本では最大手の郵船クルーズが保有する「飛鳥II」が約5万トンの規模ですが、
プリンセス・クルーズの客船はそれをさらに上回る大きさになります。
航空業界ではこのところ、スターフライヤー、AIRDO、スカイネットアジア航空など、
いわゆる格安航空会社が日本に進出し、競争が激化しています。
今後、同じようなことが、客船業界でも起こるのでしょうか?
航空業界と少し異なるのは、
飛行機はどちらかというと移動手段としての意味合いが強いのに比べ、
客船は移動手段というよりは、むしろ、レジャーやレクリエーションに位置づけられるかもしれません。
移動手段として見れば、低価格は大きな強みになりますが、
レジャーとして見た場合には、価格よりも、接客サービスなどのクオリティが重視される場合もありそうです。
はたして、日本の顧客は、客船のクルージングに何を求めるのでしょうか?
少子高齢化が進んでいく中、シニア層のニーズをいかに捉えるかが、
客船市場で生き残っていくための鍵になりそうです。
1/350 飛鳥 II