イントループ株式会社

コスト削減から事業構築まで新時代のアウトソーシング

プロジェクトマネージメントにその鍵が

川本 武士

“下請け”の認識転換を
アウトソーシングは「外部からサービスを獲得する行為」と定義されます。よくBPOという言葉を聞きますが、これはビジネス・プロセス・アウトソーシングといって、特定の業務プロセスを外部の専門家(アウトソーサー)に委託することを指しています。アウトソーシングというと以前は、“安い労働力の確保”という点に主眼が置かれ、アウトソーシング=コスト削減という認識が大勢でした。実は、こうした考え方は古くからあり、企業の“下請け”がこれに相当します。しかし、経済のグローバル化が進行し国際競争力が問われる現代、アウトソーシングにも単なる“コスト削減”としてのメリット以上のものが求められだしました。それは企業の間接部門の合理化だけではなく、コアビジネスにおいても導入しようという動きです。

アウトソーサーを単純な“下請け”として位置づけるのではなく、企業価値を最大化するためのパートナーとして考えるということであり、アウトソーシングを企業利益向上に直接つながる戦略として考える。これが『戦略的アウトソーシング』の基本となるものでしょう。

チャート・はアウトソーシングを類型化したものです。アウトソースの対象として最も小さな“かたまり”は特定の作業のみを派遣社員など外部リソースに委託することが挙げられます。次段階ではその対象が“業務プロセス”に広がり、ここでは特定の業務プロセスを専門に行うアウトソーサーに委託するようになります。以上申し上げた2つの段階は、コスト削減を主たる目的にしたアウトソーシング(人事、経理、IT運用など)であり、いわば従来型のアウトソーシングということが言えるでしょう。

その上で今後、より重視されるのは『戦略的アウトソーシング』であり、コア事業の一部をアウトソースの対象にするものです。つまり、ビジネスのスキームにアウトソーシングを組み込み、自社のリソースでは成しえなかった原価低減や高スキルなどをかくとくすることにより競争優位を保ちつつ事業展開するということ。いわゆる「攻めの経営」の要とする考え方です。
目的に合ったアウトソーサーの選択が必要
従来型のアウトソーシングは主に人事、経理、ITなど管理部門を対象に導入されてきました。人件費、管理費削減といった成果がわかりやすいからです。一方で、『戦略的アウトソーシング』は業種・業態を問わず注目を集めていることをご存知でしょうか。これまで、アウトソーシングにあまり縁が無かったと思われる業界(例えばサービス業や医療業界など)、コアビジネス部門にまで波及しており、事実、映画製作会社やアニメーション製作会社などで、映像・アニメーション製作プロセスも一部をオフショアにアウトソーシングする事例や、人事・総務領域アウトソーシングがサービスメニューである文書管理業務の一部、例えば文書電子化プロセスをさらにオフショアにアウトソースすることで競争的な価格を実現している事例などがあります。これらの事例は、各企業のコアビジネスのスキームにアウトソーシングを組み入れ事業構築しようという取り組みであり、まさに時代の要請、必然性とも言えます。

アウトソーシングプロセスは、アウトソーシングの方針を決定する「構想/計画フェーズ」→対象業務範囲の定義やITシステム設計開発などの「設計フェーズ」→業務移管を行う「移行フェーズ」→移行後の運用を行う「運用フェーズ」と進んでいきます。ある程度アウトソーシングの方針や対象業務が確定しているようならば、オペレーションに特化したアウトソーサーを選択するとよいでしょう。しかし、自社で考えたアウトソーシング構想や計画が合理的なものなのか、本当に効果が出るのか、など悩んでいらっしゃる担当者も多いでしょう。そもそもアウトソーシングすべきなのか分からないという担当者もいらっしゃるかもしれません。そのような時には、コンサルティング機能を持ったアウトソーサーを活用すると有益です。彼らは、構想/計画フェーズ移行の全てのフェーズにおいて、どのように進めればいいかというプロジェクトマネジメントノウハウを有しています。また、構想や計画を立てる際の現状調査・分析、方針策定、および業務設計やIT設計開発などのノウハウも有していますので、担当者のお役に立てることでしょう。第三者の目で、しっかり客観的に自社分析をし、進むべき方向と戦略を組む。この基盤がしっかりとできれば、成果はより大きく、明確になるはずです。
アウトソーシング導入のポイント
さきほどアウトソーシングを導入する業種が拡大しているというお話をしましたが、そこには数々の課題も生じています。そこで、アウトソーシングを進める上では、①目的にかなったアウトソーシングの形態を選択すること②アウトソーシングを進めるには経営トップの強いコミットメントが必要③業務改革や業務標準化進める際には、「全体適合」の視点のもと、最新の注意を払う必要がある④アウトソーシングをする時には、まずは小規模でもいいので始めてみる⑤特にオフショアを検討する際は、Ⅰ・オフショア先と皆様(エンドユーザー)の間に、ブリッジ的役割をする日本人を置くこと、Ⅱ・アウトソーサーとエンドユーザーの役割をはっきりさせること、の2点を注意する⑥顧客志向で柔軟性のあるアウトソーサーを選ぶ…などをポイントに考えるとよいのではないでしょうか。
全体適合の目線から解決へ
当社は、いわゆるハコ(アウトソーシングセンター)を持っていません。そのかわりにインドやベトナム、中国など国内外のアウトソーサーと連携しておりますので、例えばシステム開発ならばインド、CADや英語対応BPOならばベトナム、日本語対応BPOならば中国、日本語対応コールセンターならば日本の地方などと適材・適所のアウトソーシングをご提案することができます。当社では、クライアント企業にとって何が一番いい方法なのか、全体適合の目線から解決方法を探ります。その結果、クライアントにとって最も効果的なアウトソーシングをご提供していきます。また、構想/計画フェーズから運用フェーズまで対応が可能ですし、アウトソーシングのプロジェクトマネジメントのみご依頼をいただくこともあります。このように私たちは様々なフェーズや形態でお役に立てますので、ぜひ一度お話を聞かせてください。(終わり)
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