吉野家「牛すき鍋膳」 本格的鍋メニューで業績 上方修正
2014/04/05
新メニューの「牛すき鍋膳」が好調です。
吉野家ホールディングスが4日に発表した業績予想では、平成26年2月期の連結営業利益を21億円に上方修正をしました。
これは牛丼チェーン店「吉野家」で昨年12月から販売を開始した新メニュー「牛すき鍋膳」の販売が好調なためです。
「牛すき鍋膳」は、これまでの吉野家の低価格帯の商品ラインナップとは異なり、
本格的な鍋商品という位置づけで訴求しています。
発売以来、ファミリー層や女性層、シルバー層といった、
吉野家のこれまでの既存客とは異なる層からの支持を取り付け、
2月の段階で700万食を突破するなど、快進撃を続けています。
また、この4月からの消費税8%スタートを機に、
各牛丼商品の価格を10~20円順次値上げすることも発表しています。
これは、消費税の増税分を価格に上乗せするだけでなく、同時に品質の向上を行い、
その分も価格に反映させたためです。
好調の「牛すき鍋膳」も含めて、吉野家ホールディングスでは、
より質の高い商品をプレミアム価格で提供する、
値上げ戦略にシフトしつつあることが垣間見れます。
消費増税開始により、消費が冷え込むことが予想される中、
吉野家ホールディングスのこの戦略が功を奏するかどうかが注目されます。