2014/01/18
急成長を遂げた企業があります。30年前の売上高は年商9,700万円。
それが今では、年商36億円と約37倍もの成長を遂げました。
このような急成長をした会社はどんな企業でしょうか。
今をときめくIT関連企業?
いいえ違います。
実はこの会社、山口県の山奥にある酒造メーカー、旭酒造。
社長の桜井博志さんが30年前に、
当時零細企業であった同社を継ぎ、
数々の経営改革を行って、ここまでの急成長を成し遂げました。
日本酒業界はこの40年で国内の売り上げが
1/3にまで縮小するなど低迷している業界。
さらに同社は、山口県の過疎地域にあり、
近隣での市場開拓はほとんど見込めない状況。
そのような逆境の中で、
「山田錦を使った純米大吟醸」にこだわり続け、
東京への進出に成功し、
遂には世界にまでマーケットを広げるまでになりました。
今回ご紹介する、「逆境経営」(桜井博志 著)は
過疎地域の零細企業からグローバル展開するまでに至るまでの、
旭酒造の経営改革、桜井博志社長の経営哲学やこだわりを知ることができます。
日本酒業界に限らず、
現在、日本企業が直面している課題は、
成熟する国内市場、グローバル化する経済の中で、
どのような成長戦略を描いていくかということです。
ある意味、日本全体が逆境の中にあるといってもいいでしょう。
この「逆境経営」には、
明日の日本企業のあるべき姿を垣間見ることができる一冊です。
逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法