スカイマーク、エアバスの交渉難航 - A380型機購入中止、法外な違約金も
2014/07/29
航空機の購入でもめている様です。
航空会社のスカイマークと航空機メーカー、エアバスとの間の契約交渉が難航している様子を各社が報道しています。
時事通信は、スカイマークがエアバスからの大型旅客機A380型機の購入を中止したと報じています。
スカイマークは29日、欧州航空機大手エアバスの大型旅客機A380型機の購入計画について、中止を含め見直しを検討していることを明らかにした。広報担当者が「導入の有無について(エアバス社と)協議中」とコメントした。
また、産経新聞は、この購入中止により、エアバスがスカイマークに対して、違約金を要求すると報じています。
これに対しスカイマークは「法外な違約金」と応じています。
国内第3位の航空会社スカイマークは29日、欧州の航空機大手エアバスの超大型旅客機「A380」の購入をめぐり、同社との間で解約を含めた計画の変更を協議していることを明らかにした。同社は国内航空会社で初めてA380を導入し、国際線参入を目指していたが、大幅な見直しを迫られる恐れが出てきた。
(中略)
スカイマークによると、エアバス側は契約内容の変更の条件として「大手航空会社の傘下に入ること」を要求。それを拒否してA380を解約した場合は「常識を逸脱した法外な違約金を提示してきた」という。その上で、「当社の経営の主体性を揺るがすような要求は受けいれられない。他社の傘下に入ることなど考えられない」としている。
要するにこれは、もともとスカイマークがエアバスに
航空機をまとめて購入するという発注をして、
これを受けてエアバス社は、生産の準備にとりかかり、売り上げ見込みにも入れていて、
そうしているうちに、スカイマークの経営状況が苦しくなり、
エアバスに相談した結果ではないでしょうか。
推測するとこんな感じではないでしょうか?
(あくまでも推測です)
スカイマーク側: 「ちょっと経営が苦しくなったので、この前の発注、台数を減らせないでしょうか?」
エアバス側:「ちょっと、ここまで来てそれはないでしょう。もう生産準備も進んで、こちらも資材の発注をかけてしまっています。」
「それに、見積もりの単価も、あれだけの台数を購入する前提で提示したもので、それが減るのであれば、単価も上がりざるをえませんよ」
スカイマーク側:「単価が上がってしまっては、こちらも採算が取れないんですよ! ご存知のようにうちはLCCですから。」
エアバス側「だったら、予定通りの台数を購入して下さいよ!」
スカイマーク側「だから、それは経営が厳しくて無理なんです!」
エアバス側「それはそっちの問題でしょ。うちには関係ないことです。
「ただ、どうしても計画を変更するのであれば、大手航空会社の傘下に入って下さい。そうすれば、うちとしては、その親会社に契約を一本化することで、大口契約とすることができますから」
スカイマーク側「それは無理!うちは独立系のLLCなんです。自由な経営ができるからこそ、自由な発想で新しいサービスが提供できるんです。」
エアバス側「予定どおりの発注も無理、大手の傘下に入るのも無理。」
「無理、無理ばかりでは、こちらはこの違約金を請求するしかありませんよ。」
スカイマーク側「そんな法外な違約金払えるわけないでしょう。払えるんだったら、契約どおりの発注をしますって!」
実際のところは、関係者しか分からないわけですが、
おそらく、これと似たようなやり取りが担当者同士が交わされているのではないでしょうか。