参議院選挙と広報・PR - 参院選から経営戦略を考える
2013/07/08
参議院選挙が公示され、各政党は全国各地で選挙活動を開始しました。
国政をまかせる国会議員を選ぶ選挙ですから、各党の主張をよく聞いて投票したいものです。
ところで、この夏の参院選。各党の主張を比較すると、そこには、企業の広報やPRに役立ちそうなことも見えてきます。
自由民主党はアベノミックスによって高まった期待感を背景に、成長戦略というキーワードを主軸にした主張を展開しています。概ね国民の評価も高い様です。
これに対して野党がどのような主張をしていくのか。
民主党はこの成長戦略に異議を唱えています。
成長戦略で成長するのは大企業だけ。
中小企業や生活者にはまわってこない。
中間層を厚くして、みんなで支え合う、
共生社会を目指すそうです。
成長戦略に対する対立軸を作ってアピールする戦略が伺えます。
日本維新の会は自民党の成長戦略に対して
真っ向から否定はしていません。
既得権益を持つ抵抗勢力と戦う姿勢を示しています。
成長戦略を認めつつ、その具田的な手段として、
既得権益との戦いを挙げています。
成長戦略というテーマにおいて
自民党よりさらに一歩進んだ主張をしているという立場を
アピールする狙いがあるようです。
この3つの政党を見ただけでも、
成長戦略というトレンドを作る自民党。
そのトレンドに相対する立場の民主党。
トレンドに乗りつつもより先進的なイメージを出したい維新の会。
同じようなことが企業戦略にも言えるでしょう。
例えば、エコという分野において競争する企業があるとすれば、
「地球にやさしい商品」というイメージを出す企業があり、
それに対して、「スピード・高級感」など別テーマで差別化を図る企業があり、
「○○の成分がエコ」とより具体的なイメージを出す企業など、
様々なポジショニングが考えられます。
今回の2013年夏の参議院選挙。
各党の選挙戦の戦い方を、あなたの会社の戦略と重ねならが見てみると、
違った楽しみ方ができるかもしれません。