決算書は何も語らない(安本隆晴) 集約された、その裏を見通す
2014/01/02
「決算書は何も語らない」
この言葉を聞いたとき、一瞬「えっ」と思ってしまいます。
決算書は、何も語らないどころか、いろいろな場面で必要とされるものだからです。
納税についても、法人税から消費税、所得税と、さまざまな課税金額を知るためには、決算書は必要です。
その決算書が何も語らないとはどういうことなのでしょうか。
この本の著者、安本隆晴さんの言いたいことは別のところにあるようです。
決算書の裏側を読め。
見えない無形資産が大切。
と指摘しています。
決算書は企業の経営活動の集大成とも言えます。
一年間の経営内容を集約している報告書です。
しかし、一方で、決算書を作る過程の中で、
経理情報が集約されていく中で、
様々な情報がまとめられて、消えていくのも事実です。
したがって、決算書はその性質上、
そこには載っていない情報が山ほどあるわけです。
その決算書には、どんな裏側があるのか。
どんな無形資産があるのか。
決算書に載っていないものを見通す力、推測する力を
教えてくれる一冊かも知れません。
決算書は何も語らない(仮) (PHPビジネス新書)