グレードアップしたRetina HDディスプレイが業務集約、コスト削減をもたらす - iPhone6で業務は変わるか
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スマホ集客コンサルタント 片岡 守
iPhone6の発売が注目されています。これまでの機種よりもディスプレイが大きく、また、さらに薄幅になったことも特徴的ですが、それ以外にも、ディスプレイの解像度、カメラ、ワイヤレス接続、セキュリティ、iOSなど、様々な点に改良が加えられています。
今回のiPhone6に限らず、スマートフォンは既にビジネスシーンの様々な場面で活用されています。今後、業務の中で、どのような活用のされ方が考えられるのか。専門家の方々に聞きました。
今回は、スマホ集客コンサルタントとして活躍されている、ドックスタイル・コンサルティング 代表の片岡守さんから回答を頂きました。
【ビズテリア経営企画 編集部】
グレードアップしたRetina HDディスプレイが業務を変える
iPhone6の特徴の1つは、サイズの大きさです。縦158.1mm、横77.9mmと一回り大きくなり、また搭載している5.5インチのRetina HDディスプレイは1920x1080ピクセル、解像度が401ppiと大きくグレードアップしています。特に、解像度についてはタブレット端末であるiPad miniのそれよりも上回っており、これまで以上に鮮明で綺麗な画像を表示できるようなりました。
画面の大きさと性能が向上した新種の登場で企業の業務に様々な変化が出てくると考えられます。
営業ツールとしての活用
営業や保険外交などでの商談において、顧客に商品やサービスの説明を行う時に、ノートパソコンやiPadのようなタブレット端末を使うケースがこれまで多くありました。しかし、これからは、このような業務ではiPhone6が使われるかもしれません。
これまでのiPhoneは画面が小さく、プレゼンテーション用のツールには不向きでした。従って、外出先などでは、電話やメールの通信手段としてはiPhoneを使い、営業ツールとしてはノートパソコンやタブレット併用するといった「使い分け」をしている人が多かったと思います。
しかし考えてみると、いつも2種類の機器を忘れずに持ち歩くのは面倒なことです。
タブレットに迫るスペックのディスプレイを搭載するiPhone6によって、営業の外回りにおけるビジネスシーンが一転するかもしれません。
業務の集約とコスト削減
これまでタブレットで行っていたことをiPhoneで行う様になる流れは、上述の営業活動だけに限りません。iPhoneが様々な業務システムのユーザーインターフェイスとして一元化されて行くでしょう。保険料などのカード決済端末として、またデータベース接続端末、また画面の大型化で外出先からのグループテレビ会議など、様々な活用が考えられます。
また様々な業務がiphoneに集約されることで、これまで、各端末に掛かっていた通信費を削減することにもつながるでしょう。
今回のiPhone6は、これまでのiPadが担ってきた役割を奪って行く可能性がありそうです。モバイル端末の使い方としてiPhoneとiPadの2つのモデルを提唱してきたアップル自らが、その垣根を壊す様な機種を出して来ています。これは故スティーブ・ジョブス氏の「破壊と創造」がいまだに受け継がれていることの表れと言えるかもしれません。
【ビズテリア経営企画 編集部】