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中国で注目を集める太子党ファンドとは

2014/04/13
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投資家から資金を集めて、高いリターンをその投資家達に還元する投資ファンド。
世界各国にこのような富裕層向けのプライベート・バンクを標榜するサービスがありますが、、

中国のプライベートエクイティ・ファンド(PEファンド)には、
政府高官の子息が運営すファンドが存在します。

彼らは太子党と呼ばれ、彼らの運営するファンドは「太子党ファンド」と呼ばれています。
太子党ファンドは中国国内で高いリターンを出すことで注目を集め、多くの資金を集めています。

一説によると、中国には15本の太子党ファンドがあり、
合計で170億ドル以上の資金を集めているとのことです。

通常、プライベートエクイティ・ファンドは未上場・未公開企業に対して、
投資するだけでなく、経営を支援したり、建てなおしたりして
投資対象の企業価値を高めて、売却時のリターンを高めようとします。

従って、投資先企業の経営に精通している必要があります。

しかし、太子党の多くは20代の若者です。
金融業界での経験もそれほど長いとは言えない彼らが、
高いリターンを出せているは何故でしょうか。

それは、中国がまだ日本やアメリカなどの資本主義国とは異なった
特別の事情があります。

著しい経済発展をしている中国ですが、
しかし、その経済の根幹は統制経済です。

様々なビジネス上の規制や認可は、
政府高官の判断に大きく影響されます。

このような理由から、政府高官の子息であれば、 これらの規制や認可にある程度の影響力を行使できてしまう国なのです。 日本では考えられないことですが、
中国共産党が事実上の一党独裁支配をしている中国では、
太子党ファンドが他のファンドよりも高いリターンを出せる構造があるようです。


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