印象力で夢をかなえる(重田みゆき)に見るメラビアンの法則
2014/01/05


ルックスより中身。いろんな場面でよく言われる言葉です。
見た目の印象よりも、その人の話す内容が大事ということ。
デザインよりも、商品の機能・性能が重要ということ。
「人を活かす経営」 - 組織変革、人材育成、モチベーション
そのような意味で言われています。
しかし、「印象力で夢をかなえる。」の著者、重田みゆきさんは
それに異論を唱えます。
現在、フジテレビの『ホンマでっか!?TV』レギュラー出演中の重田さん。
日本初の「インプレッショントレーナー」という肩書を持ち、
オリンピックのシンクロナイトスイミングでの日本代表「マーメイドジャパン」をサポートしたり、
企業向けの営業研修、人事研修において
独自に開発したインプレッショントレーニングを提供するなど、
多方面で活躍中の方です。
その重田みゆきさんは
人は出会って最初の0.5秒でその人のことを判断している、
と言っています。
「この人は良い人だ」
「この人とは合いそうだ」
「この人は素晴らしい人にちがいない」
そのような判断のことです。
その人に会って、十分話を聞いていくうちに、
その人の印象が次第に決まってくると思われがちですが、
実は出会った最初にそれは決まっているとのこと。
本当にそうだろうか?
と思う方もいると思います。
しかし、このようなことを主張しているのは、
実は重田みゆきさんだけではありません。
「印象力で夢をかなえる。」の中で展開されている、
印象力というものの重要性を指摘している方は他にもいます。
以前この「売れるを考えるテリア」で紹介した、
すごい売り方(木村和男 著)でも、
営業の際の重要なポイントとして、
人は「所詮はルックス」。
ルックスを徹底的に磨くこと。
と主張しています。
「人は見た目が9割」(竹内 一郎 著)でも、
話がうまいのに信用されない人と、寡黙でも説明に重みがある人は、どこに差があるのか、
と問題提起し、
それは「見た目」によるものと結論づけています。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが導き出したと言われている、
メラビアンの法則では、
初めてその人に会った時、話の内容から影響をうけるのは、たった7%しかないとしています。
つまり、残りの93%は
その人の、
容姿、声のトーンや大きさ、話のスピードや間の置き方、顔の表情、
服装などの身だしなみ、身振りや手ぶり
などから影響を受けるそうです。
これらを総じて、
ルックスや見た目、第一印象、などと捉えることができるでしょう。
このように考えると、重田みゆきさんが「印象力で夢をかなえる。」で言っている、
印象力は、営業活動においても重要な要素だと思えてきます。

印象力で夢をかなえる。 (単行本)