成長・発展する中小企業は、どのような経営をしているのでしょうか。今回はそれらをまとめてみました。
これら、成長するための絶対条件ではありませんが、成長・発展するのに必要な基準または視点となります。
1.ミッションとビジョンがある。
2.採用と人材育成の仕組みがある
3.事業目的(経営目的)がある。
4.社長の役割と責任がある
そして、4つ目の社長の役割と責任がある、という項目に今回は注目してみます。
社長はいつもどのような仕事をしているでしょうか。
その優先順位はどうでしょうか。
様々なことがあるでしょうが、
重要なことは、役割を明確にして、それに対する責任を果たしているかです。
以下の5つが社長の役割です。
1.ビジョンを作り、何でナンバーワンになるかを考え、明示して、語ること。
2.必要な人材の明確化、確保、育成、役割と責任の設定。
3.評価基準を明示して、幹部社員を直接評価する。
4.計画を作り、目標の設定が行われる。
5.あらゆる仕組みを作る
です。
この5つの経営者の役割を果たすことで、組織全体の能力を高めます。
さらに、経営幹部社員の役割と責任は、
1.創意工夫をすること
2.価値観の共有と伝達
3.権限移譲を行うこと
4.成果を出し、責任を果たすこと
と言えます。
現実的には多くの場合、社長は、経営者の役割を置いておいて、幹部社員の役割を行っています。それを、社長の役割へと昇華させることで、組織全体の能力を高めることができます。
ビジョンがあると、社員は、会社がどこに行こうかとしていることわかるので、やるべき仕事も見えてきます。さらに、そのゴールが、何かナンバーワンになることができれば、楽しみが倍増します。ナンバーワンは、なんでもいいのです。自分で作ったナンバーワンです。ナンバーワンになれる可能性が高い領域を設定したらいいのです。何も遠慮する必要はありません。明示して、語ることです。
すると、そのビジョンへ向かうために、ともに協働する仲間、人財の明確化が進み、その人材を確保(採用)します。同時に、社内の人材を教育する方向性が見え、教育システムができてきます。
新人を採用すれば、どんな働きをしてもらうか、期待値を示し、評価を行います。社員は、信頼と評価を求めているのです。
そして、その仲間(社員)たちと計画を作り、その計画を実現していくために行動を起こします。その連続性が、組織能力を高めます。
あとは、そのやってきたことをと特別化せずに、仕組み化することで、汎用性を高めます。
この一連の流れを作るのが経営者の役割です。