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新しい変化  (セオプレス4月号より) | セオプレス | ビズテリア

新しい変化  (セオプレス4月号より)

2014/04/02
散 る ゆ ゑ に よ り て  咲 く こ ろ あ れ ば め づ ら し き な り
                                                             世 阿 弥 『 風 姿 花 伝 』 より
(花は散るがゆえに、咲くときは新しさがあるのだ)

 山陰地方では例年より早い桜の開花が見られました。4月はソメイヨシノをはじめ山桜、八重桜など多くの桜の開花シーズン。お花見をお楽しみな方も多いことと存じます。

 外回りの途中で桜の開花に触れると「春になったんだなぁ」としみじみ感じます。毎日同じ桜の木の前を通り、日々花開く情景を目の当たりにしますと、桜に限らず様々なものが刻々と前に進んでいることを感じます。自分もじっとはしていられないと感じる瞬間です。

 春は冬から夏へ向けた季節の変化と新年度を迎えることとが重なるため、多くの日本人が1年の中で一番変化を感じる季節となるようです。この新しい変化の季節は周囲の環境だけでなく、自分自身にも変化が訪れていることで、より一層大きな変化を感じることにつながっているのだと思います。

 世阿弥の一句から、世の中は常に新しい変化を繰り返し、同じ状況が続くことはあり得ないことに気付かされます。人には現状維持バイアス(※)が働くため、なかなか新しい習慣や知らないことには取っ掛かり難いものですが、春は変化する周囲の環境も手伝ってか、何か新しいことにチャレンジ出来そうな雰囲気を与えてくれる季節でもあります。
 この貴重な春の機会に新しい変化を取り入れられてみるのも一興ではないでしょうか。

(※)現状維持バイアス…人の満足度は現状から少し好転する上昇より、少し悪化する下落の方が大きなリスクと感じられる心理的作用。
今が落ち着いていればそれで良いとする傾向になりやすい。




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