九転十起の女性実業家　　（セオプレス８月号より）

　９月２８日（月）からスタート予定のＮＨＫ朝の連続ドラマ小説「あさが来た」では、ヒロインとして日本における女性実業家の先駆けである広岡浅子が取り上げられています。数々の偉大なエピソードが残されている中で炭鉱事業へ参画し護身用ピストルを懐に坑夫らと起き伏しを共にしたと伝えられていることは特に印象深く感じました。当時の女性として活動が制限された時代に様々な相手と向き合い、説得して理解を得ることで苦労を背負いながらも新しい変化を創って行ったたくましい姿が思い浮かべられます。

　今年２０１５年は明治維新から約１４０年、太平洋戦争の終戦から７０年、バブル経済の崩壊から約２５年、Ｗｉｎｄｏｗｓ９５の発売から２０年とこれまでの日本における社会、経済情勢に大きな影響と変革をもたらすこととなった出来事の節目の年となっているのではないでしょうか。時代の転換期には自分で道を切り開くリーダーが求められます。幕末～明治の動乱のさなかを力強く生き抜いた九転十起生、広岡浅子から得るものは大きいのではないかとドラマが始まるのが楽しみです。