ワークライフミックスでイノベーションは生まれるか？

最近になって「ワークライフミックス」という言葉を改めて良く聞くようになったと思います。もともと仕事と生活の調和と訳される「ワーク・ライフ・バランス」の進化形のようなイメージを持っていましたが、近頃は特に若い人たちの中に見られる新しい価値観として感じられるようになりました。ワークとライフの垣根を取っ払い、自分の夢や希望の実現を目指して邁進している人が以前に増して、私の身近な所でも増えているからです。
　社会に新しい価値を提供する革新性の高い商品やサービスは、仕事の中（ワーク）というよりはむしろ、日常生活（ライフ）の中でのふとした気付きから生まれていることが多いと聞きます。「災後」という新しい時代の中では「絆」に象徴されるように、仕事やプライベートの境界線を越えた新しい人と人とのつながり方が様々な場所で見られるようになりました。
　日本人全体として共有しつつあるこの新しい流れに漠然と期待感を抱きつつ、自分自身も気分を引き締めようとしている今日この頃です。　（セオプレス１月号より）