大好きな夏の夕暮れ - 「私は何のために生まれて来たんだろう？」

縄文は夏の夕暮れが大好きです
まだ南の空には青空が残り
西の空は茜色に染まり
東から夜がやって来る
少し湿り気の有る空気の中に
セミの声ウグイスの声そして
林の道にはトンボが飛び
林の上にはツバメが虫を追いかけて行く

そしてヒグラシが迫る夜に最後の歌を歌う

ツバメはねぐらへ低く飛び去って行く
セミの声は一気に種類が増えて
アブラゼミ・ツクツクホウシ・ミンミンゼミ・ヒグラシ
そしてアブラゼミとヒグラシの声が優勢に成り
風が水気を含んで吹き抜けて行く

この時間にビールを飲める事に感謝します

セミの声と鳥の声がオーケストラのように聴こえる
日本人に生まれて本当に良かったと思う
生きていて本当にうれしいと感じる瞬間だ

夏の夕暮れが本当に好きだ
少し物悲しさが漂っている雰囲気がたまらない

東の空から雨雲が近づいて来た
それなのに私の体を吹き抜けて行く風は冷たい南風

高みと地上の吹く風の違いを感じながらビールを飲む

雨雲の切れ間から白い入道雲が見えている
雪山の様な雲に最後の光が当たり
白い雲はだんだんと赤みを帯びてくる

むかし小型機で入道雲の頭に突っ込んだ事が有る
エレベータのように上へ持ち上げられた
入道雲の中は凄い上昇気流を体感した

そんなこと思いだす夏の夕暮れ

「私は何のために生まれて来たんだろう？」
６歳からの疑問がいまだ解けずの縄文です。