24日に全国学力テストが実施されました。
小学6学年生と中学3学年生を対象に公立308校、計1万8318人に実施され、学力や学習状況を調査するそうです。
テストは国語,算数・数学のそれぞれについて「知識」と「活用」に関する問題として出題。
その回答を集計し、今後の教育の質の向上に活かすとのこと。
確かに、全国の生徒の習熟状況を把握することは必要です。
しかし、一方で、学力テストの点数が絶対的な基準とならないようにしなくてはならないと思います。
このテストの平均点が高ければ、「教育がうまく行っている」、低ければ「何か対策を講じなければならない」と安易に判断に陥らないようにする必要があります。
テストでは答えがあらかじめ用意されていて、設問者の意図どうりに回答すれば、正解とされます。
しかし、現実の社会では、「この問題に答えなさい」という設問者がいない場合が多いのです。
どうやったら住みやすい町になるのか。
どうやったら平和になるのか。
どうやったら幸せになれるのか。
どうやったら楽しくなるのか。
どうやったら嬉しくなるのか。
このような問題には、明確な設問者はいないかもしれません。
そして問題を解決する方法も1つではなく、複数あることもあります。
また問題を解くのではなく、解ける人を見つけること、解ける人を知っていることが重要な場合もあります。
これらのことと学力テストの点数はどのような関係にあるのか、またはないのか、一度考えてみる必要もあると思います。