「物語ワークショップ」 日本映画大学 大澤信亮 准教授のお話
2014/06/25
日本映画大学のオープンキャンパスに参加して、
大澤信亮准教授からお話を聞きました
以下は「物語ワークショップ」で話された内容の一部です
『ONE PIECE ワンピース』を例に話されました
- 構造で作る物語
- 物語における「構造」という概念を理解する 構造から物語を作ってみる
- 物語と構造 「アリストテレス 古代ギリシャの哲学者 劇=行為の再現 悲劇を重視」
- すべての悲劇は必ず六つの構成要素を持つのであり これらの要素によって悲劇の性質が決まる事に成る これらの要素とは「筋・性格・語法・思想・視覚的装飾・歌曲」であるこれら六つの要素のうち もっとも重要な物は 出来事の組み立てである『詩学』
- 物語の要素 バックストーリー・内的な欲求・キッカケとなる事件・外的な目的・準備・対立・自分をハッキリと示す・オブセッション・闘争・解決
- 行為者モデル 主体・目的・敵対者・援助者・送り手・受けて(アルジルダス・グレマスが提唱した)
- ワンピースで検証 尾田栄一郎作「週刊少年ジャンプ」で1997年より連載中 国内出版史上最高の3億部発行 日本一売れているマンガ 第1巻で検証 主体・ルフィ 目的・海賊王に成る 敵対者・ヒグマ 援助者・シャンクス 送り手・シャンクス 受けて・ルフィ
ワンピース第1話の構造
○バックストーリー 両親の居ないやんちゃ坊主・ルフィは友人の海賊・シャンクスに憧れ海賊を目指す
○内的な欲求 自由
○キッカケとなる事件 酒場で山賊に絡まれる
○外的な目的 海賊に成る
○準備 悪魔の実を食べてゴム人間に成る
○対立 シャンクスへの不信感
○自分をハッキリと示す 友人がバカにされた事への怒り
○闘争 ヒグマとの戦いに敗れる
○オブセッション 誰かを犠牲にして生き延びた
○解決 シャンクスから「麦わら帽子」をもらう
縄文の感想
今考えている微生物が主役のマンガを学んだ事を基に再度組み立て直して、
もっと面白いマンガにします。楽しみにお待ちください。