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絵本の読み聞かされ | ジョーモン・リー | ビズテリア

絵本の読み聞かされ

2013/05/11

「絵本の読み聞かせ」という言葉があります。
子どもたちに、大人が絵本を読んでそのストーリーを伝えることです。

しかし最近、子どもを見ていて思ったことがあります。

「読み聞かせ」も大事ですが、「読み聞かされ」も大事なのではないかということです。

どういうことでしょうか。

子どもは大人のすることを何でもマネしたがります。
絵本の読み聞かせでもそうです。

自分より年下の子に対して「読み聞かせ」をしてあげたり、
「今度は私が読むね!」と言って親に対して「読み聞かせ」をしようとしたりします。

字の読める子どもは、大人と同じように絵本を読んで「読み聞かせ」をすることができますが、
面白いのは3、4歳くらいのまだ字の読めない子どもも「読み聞かせ」をしようとすることです。

すると、どうなるでしょうか。

字はまだ読めませんが、大人から「読み聞かせ」してもらったときのことを覚えていて、
そのストーリーを子どもなりに話そうとします。
あるいは、絵本の絵を見て、その絵から自分でストーリーを考えて話そうとします。

そのストーリーを聞いていると、
例えば、桃太郎の話は本当は桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行く話ですが、
まだ字の読めない子どもが「読み聞かせ」をすると、

仲良しの鬼達を桃太郎がいじめに行く話に変わってしまったり、
桃太郎が楽しい鬼ヶ島に遊びに行った話に変わったりと、

本来のストーリーとは違った話になり、とても興味深いです。

これは正しくストーリーを理解していない、と取ることもできますが、
子どもなりに新しいストーリーを創造していると見ることもできるのではないでしょうか?

大人は絵本を通じて子どもに何か「学び」を伝えようとしますが、
絵本によって子どもの想像力を引き出すこともできるのです。

子どもに「読み聞かせ」をするだけでなく、
あえて、子どもから「読み聞かされ」ることも
試してみてはどうでしょうか。

  • ビズテリア経営企画