危険とは何か？

さて、先日近しい方から私に対して危険思想であるから、という事で、是正を喚起する話があったという事を伺った。
　私としては、信用していた方だっただけに、少し残念な心持がしたものの、これより先に、その危険、というものは、私がここの所随分考えていたような話だから面白いと思うので、私なりに書き記したいと思う。
　私は決して為政者になる積りはまずないし、おかしな道徳的な説教も嫌いである。いや、皆さんお分かりでしょう、そいったものが嫌いだからこんなロックなどたいしてお金にはならないし、奇態なものとしか思えないことをしてるのだから、お体裁についてはどうもこうもなくて、リルケの言を借りれば「本当にそのことを言わなければならないのか」というのに、全く無駄に年中おのずから進んで介入してるのだから、バカといったらそれまでである。
　私が俗っぽくかっかとしたのは、あたかも戦争礼賛や新自由主義者だとかと同列に列挙されたような心持がしたからであり、しかしながら、彼らのような人間は
歴史を遡っても、どこかで自然発生的に出現したものが流れているにすぎず、
いることを否定したり、ある考え方を是正しようという思想は、今日の道徳教育そのものであり、個人の思想の自由をそこねるものではないかと思う。
　
　賢い読者の皆様はここで私が本来ならどういった言葉を継ぐか容易に想像がつくと思いますが、それは私が本来的に備えてる良心によって、この件についてはあえて控えさせていただきたく思う。
　
　さて皆さんは野球はお好きでしょうか？毎年ドラフトから６人かそれ以上、金銭トレード、FA宣言、投手から野手に変更したいもの。これらは全て、私が野手である場合、敵である。
　なぜか？それは野球には九人、しかし、投手を除けば八人しか出られない上に、環境がかわったり未知数の人間は現存の私からみて測り兼ねる力があり、
脅かされてこそ球団のファンはペナントレースが面白くなるのである。
　そうであるから、一定の成績を残した私は、もしこれらにとってかわられた場合に備えて、前年度の契約更改をなるべく好条件にして、もし来年ダメになっても税金を支払ってかつ利益がある程度残るように確保したい。
　しかし、球団はなるべく最小限の金額で私を抑えたい。
やはり、これも相対する関係である。
一般企業と異なり、１５０キロの球を打ったり、投げたりする能力のある人間はそうはいなくて、球団も戦って球団の体を維持するには、そういった特殊な人間を常に集める必要性があり、人間でこそないが、私が例えば阪神の人間であったら、私にとっての敵は、特別な野球の能力をもった人間が例えば巨人ファンであるばあい、違ったベクトルにむかった関心そのものが対象になるのである
続く